夏の風物詩「大音の糸とり」
- YAMAGARA 株式会社
- 8月9日
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毎年6月上旬から、賤ヶ岳の麓・長浜市木之本町大音の工房から「コトコト」という座繰機の音が響きます。ここで糸とりを続けるのは、明治期から4代にわたり技を受け継ぐ佃三恵子さん。今では大音で唯一残る糸とりの工房です。


かつてこの地域は豊かな水に恵まれ、平安時代から養蚕と製糸が盛んでした。昭和初期には集落の7割が和楽器用の生糸を作っていましたが、化学繊維の普及とともに衰退。現在は佃さんがその技を守り続けています。
日本の暮らしに深く根付いていた蚕と糸の文化。大音の小さな工房から、その灯をもう一度大きく広げ、次の世代へ受け継いでいきたいものです。






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